169: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/08/09(木) 18:33:22.10 ID:9j4PztHA0
奴隷「それじゃあ魚の燻製2匹で銀貨2枚ね」
旅人A「たっか!!? 無理だな行こう」
旅人B「ちょっと待って、まけてもらえば買えないもないでしょう?」
奴隷「勝手に決められてもね、こっちも商売なんで」
奴隷「魚を燻すのから、ここまでの輸送もタダってわけにはいかんしな」
旅人A「はっはっはっ、売れるといいな」ノシ
旅人B「待ってください!」グイ!
旅人B「貯えなら家を出るときに少し持ってきたはずです」ヒソヒソ
旅人A「大事な逃走資金、贅沢するため持ってきたわけじゃないだろ」ヒソヒソ
旅人B「でも親族のお住まいまでもうすぐなんでしょう?」ヒソヒソ
旅人A「親族といっても遠縁で仕事もろくにないかもしれない、何より最近物騒だし出来る限りは節約しよう」ヒソヒソ
奴隷「ふふ」
旅人A「何だよ?」
奴隷「いや、ならこうしよう」
奴隷「ここに売れ残りの燻製が5匹ある。 こいつら合わせて銀貨2枚でどうよ?」
旅人B「それはお手ごろ価格ではないでしょうか♪」
旅人A「えらく気前がいいな?」
奴隷「なに、お2人さんを見てたら俺も帰りたくなってね」
奴隷「さっさと売って店終いしたいのさ」
旅人B「せっかくの申し出です買いましょうよ?」
旅人A「ん…しゃあないか」チャリ
奴隷「まいど」
旅人B「わ〜い♪ 見たことないお魚ですね、何か美味しい食べ方ってご存知ですか?」
奴隷「ああ、俺には魚の食べ方とかそんなん全然わからんわ」
奴隷「なんったって海のない魔界に長く居すぎて魚の味すら忘れてたからな」ハッハッハッハッ
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