【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/07(日) 18:11:40.48 ID:ZtE3BbpK0
いけないことだとわかっていたけれど、授業中はずっと朝のことを考えていた。
――――『おかしいと思うのなら、奪い返すのだな。力尽くで』
ゆうきは、デザイアの言葉を思い出す。ゆうきが奪い返すしかないのだろうか。
――――『そんな腰抜けがいるのでは、貴様らに勝ち目はないであろうな』
ゆうきは、あのとき、めぐみと一緒に戦うべきだったのだろう。
戦って、勝って、デザイアからエスカッシャンを奪い返すべきだったのだろう。
けれど、それでいいのだろうかと、疑念が浮かんだのだ。
ゴーダーツとの戦いは緊急だったから、そんなことを考える余裕はなかった。
けれど、デザイアは話を聞いてくれた。だから、伝えることができた。
返して、と。言うことができた。
けれど、想いは踏みにじられた。
「…………」
ゆうきにとって、世界とは、人とは、人との関わりとは、優しくて然るべきものだった。
世界はゆうきを無下にしない。
ゆうきは世界を無下にしない。
人はゆうきに優しさを持つ。
ゆうきは人に優しさを持つ。
人と関わることは、楽しくて、嬉しくて、そういうドキドキがいっぱいつまった素敵なことのはずなのに。
――――『フレンだって怖かった! でも、めぐみの言葉を聞いて、一緒に戦おうって思えたのに……あんたは、どうして戦ってくれないの!』
(わたしは臆病者だ。きっと、わたしは……)
ゆうきは、机の脇にかけてあるバッグに目を落とす。その中では、デザイアとの邂逅で疲れ果てたブレイが眠っている。
(わたしは……)
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