【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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51:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:07:31.69 ID:0m/dVbvg0

「なに、これ……?」

「わからないけど……やろう! ユニコ!」

「……ええ!」

 ぎゅっと、ふたりはつないだ手に力を込める。

(なんだろう……力が、勇気が湧いてくる……!)

 ユニコと繋いだ手から力が溢れてくるようだった。



「翼持つ獅子よ!」



「角ある駿馬よ!」



 ふたりの頭の中に、明確なイメージが現れる。

 それは勇猛なる翼持つ獅子と、穏やかな一角獣。

 ふたつの清浄で強大な力が渦巻き、ふたりを包み込んでいく。


 動いたのは同時。空いている手をウバイトールに向け、かざす。

 ふたりから発せられる光が指向性を帯びた。

 そして――、


「「プリキュア・ロイヤルストレート!!」」


 ふたりの手から光の奔流がほとばしる。一路、プリキュアが見据える欲望に満ちた敵へと。

『ウバッ……ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 王者の誇り、戦士の絆、その光の力がウバイトールを貫いた。

『ウバ……アアアアアアア……!!』

 ウバイトールから黒い何かが飛び出した。それは苦しみもがきながら、光の中に溶けて、消えた。

 激烈な光はやがて収束し、グリフとユニコは手をかざした格好のまま、虚空を見つめていた。

「…………」

 世界は色と光で満ちていた。暗鬱なモノクロの世界ではなく、美しい色彩に溢れた、いつもの場所だ。

 普段、自分たちが何気なく日常を過ごしている世界のなんと美しいことか。いかに色に包まれ、光に祝福されていることか。それを再認識させられたような気分だった。



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