【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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503:名無しNIPPER[saga]
2018/04/22(日) 20:55:08.99 ID:TS+ShyS90

…………………………

「角ある純白の駿馬、ユニコーンよ! プリキュアに力を! プリキュア・ユニコーンアサルト!」

『ウバッ……!? ウバァアアアアアア……』

 清浄なる空色の突撃が、ウバイトールを一体浄化する。浄化するたびに、ダイアナ学園の生徒が技術の授業中に製作した様々な作品が姿を現す。しかし、ウバイトールの数はあまりにも多く、そしてプリキュアたちの体力には限界があった。

「さすがに数が多いわね!」

 キュアユニコは、押し寄せるウバイトールの大群を“守り抜く優しさの光”で押しのけながら、それぞれウバイトールと戦っているであろうキュアグリフとキュアドラゴに向け、叫ぶ。

「一体一体カルテナで浄化するのは効率が悪いわ! ロイヤルフラッシュでまとめて浄化するわよ!」

「そ、そうは言っても!」

 ウバイトールの大群がうごめく中、どこかからグリフの声が聞こえた。

「ユニコとドラゴがどこにいるのかわからないよー!」

「っ……そうね!」

 三人のロイヤリティの力の光は凄まじいが、それを覆い尽くしてあまりある闇の瘴気が漂っている。これは尋常ではない。今まで、自分たちの放つ光が闇に負けることなどなかったというのに、今はウバイトールの大群がひしめき合っていることもあって、まったくお互いの光が届かない。

「今までのアンリミテッドの闇とは桁違いだわ! 何かが起こったと考えるべきね!」

「アンリミテッドの戦士も、いないしね!」

 ドラゴの声も飛ぶ。

「でも、あのダッシューとか、ゴーダーツっていうひとがいないなら、チャンスかも!」

 ドカン! と凄まじい爆炎が彼方で上がった。複数のウバイトールが空を舞う。それはまぎれもない、キュアドラゴの“燃え上がる情熱の光”だ。闇の瘴気すら燃やし尽くす勢いで、ユニコに光を届けたのだ。

「今の炎、見えた!?」

「うん!」

「ええ!」

 ドラゴの問いにグリフの声も応える。ユニコも大声で応じる。ドラゴは言った。

「今からわたしが全力で“燃え上がる情熱の光”を放つよ! 周辺のウバイトールを全部吹き飛ばすから、その隙にふたりはわたしのところに跳んで!」

「いい作戦だわ!」

「さっすがドラゴ! 学年一の秀才!」

 常に定期テストでははじめ、あきらとトップの座を巡り熾烈な争いをしているめぐみとしては、ゆうきの“学年一の秀才”という言葉に釈然としないものを憶えたが、それはそれ、だ。今はそんなことを考えている場合ではない。

「じゃあ、いくよ! 3,2,1――」


 ――ゴオオオォオオオオ!!


 それは炎の濁流だった。ただしその濁流は、上から下に落ちるのではなく、地上から暗い空の雲を突き刺すように立ちのぼったのだ。紅く熱い紅蓮の炎は、ドラゴの狙い通り、周辺のウバイトールを根こそぎ吹き飛ばす。



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