【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/01(日) 10:09:44.15 ID:TVNRAefO0
「ふん。ゴドーから報告は受けていたが、プリキュアの庇護下に入ったのだな、ラブリ・ラブリィ王女」
「れ、レプ……!」
名指しされ、ラブリはめぐみの肩の上でびくりと震える。
「プライドの高い貴様が、未だにプリキュアを生み出せていないという恥辱に耐えていることだけは、称賛に値することだな」
「っ……」
嘲弄するような声に、ラブリの目線が鋭くなる。そんなラブリを、めぐみは優しく撫でた。
「見え見えの挑発よ。大丈夫。あなたは立派な愛の王女だもの。愛のプリキュアも、すぐに生み出すことができるわ」
「……レプ。ラブリとしたことが、向こうのペースに乗せられるところだったレプ」
ラブリは落ち着いたようだった。
「ありがとうレプ、めぐみ」
「礼には及ばないわ」
「……ふふ。なるほど。しっかりと王族を助ける下僕らしくなってきたな、プリキュア。王族に利用されているとも知らず、全く健気で泣かせてくれる」
「そんな挑発になんか、乗らないんだから!」
ゆうきがビシッとデザイアに宣言する。
「ところで! ひとつ聞きたいんだけど!」
「……調子が狂うものだな。なんだ、キュアグリフ」
「ブレイたちが言っていた、さっき現われたアンリミテッドって、あなたのこと?」
「……ふむ。しかし、思慮に欠けているわけではない、か」
デザイアがどこか感心したように言う。
「正直に答えてやる義理もないが、貴様らのやる気を出すために、少しだけ教えてやろう」
「……?」
デザイアは漆黒のマントを広げる。その手に握られているのは、細身の剣、レイピアだ。それを、まるで映画の中から飛び出てきた本物の騎士のように仮面の前にかかげる。
「ダッシューが情熱の国の王女を追い詰めている、と言ったら、どうする?」
「グリ!? パーシーが!?」
「その通りだ。臆病者の勇気の王子」
「グリ……」
デザイアの仮面の下の鋭い視線が己に飛んだ瞬間、ブレイは縮こまる。
「もしも情熱の王女を助けに行きたいのなら、私を倒すことだ。私は積極的に戦う気はない。貴様らが情熱の王女を見捨てて退くというのならば、私もまた退こう」
「なっ……!」
ブレイが震える身体で、叫んだ。
「そんなことできるわけないグリ! パーシーを見捨てることなんて、できるわけないグリ!」
「ほう。そうか。では、来い。勇気の国の王子、ブレイ・ブレイブリィ」
デザイアの仮面の下の冷たい瞳が、ブレイを見据える。その瞳に込められているのは、明確な憎悪と敵意。それを受けて、ブレイの小さな身体は固まり、動けない。
「グリ……」
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