【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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414:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 10:06:52.06 ID:TVNRAefO0

 周囲を見渡す。パーシーが明るく自由と評したホーピッシュが、その明るさを失っていた。人の気配もない。まるで、世界からあきらとパーシー以外の生き物が消え去ってしまったようだった。

「これ、見たことある……。パーシーと出会ったときと同じだ」

「ドラぁ……」

 胸に抱くパーシーが震え出す。

「どうしたの、パーシー。大丈夫?」

「アンリミテッド、ドラ……」

「え……?」

「アンリミテッドの気配、ドラ。この気配は、知っているドラ……」

 パーシーの震えが大きくなる。

「あの日。ロイヤリティが消えた、あの日……。情熱の国の王宮で、パーシーは……アイツに……追われて……」

「パーシー! パーシー、しっかりして!」

 パーシーは縮こまり、両手で頭を抱えた。よほど怖いのだろう。

「パーシー、アイツって……」

「……アンリミテッドの欲望の戦士、ドラ。情熱の国に攻めてきた、幹部、ダッシュー……」

「ダッシュー……――」




「――……おや、王女様。ぼくのことを覚えていてくださったのですね。光栄です」




「!?」

「ドラっ……」

 人が消え去ったと思っていた街に、ただひとり彼だけが立っていた。

 背が高いというよりは、細いという印象だ。笑みを浮かべてはいるが、それはどこか人を小馬鹿にしたような、うすら寒い笑みだ。

「あ、あなたは……」

「ドラ……! あきら、逃げる、ドラ……!」

「パーシー……?」

「あれが、ダッシュー、ドラ……。闇の欲望に墜ちた、恐ろしい戦士、ドラ……」



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