【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/11(日) 18:16:23.64 ID:Vt5kauhK0
…………………………
それは朝、家族三人揃っての朝食のときのこと。
「めぐみちゃん、なんだか変わったね」
「えっ?」
唐突な言葉だった。めぐみはかじろうとしていたトーストをお皿に置いて、対面に座るママを向いた。ママはお行儀悪く頬杖をついて、ニヤニヤとめぐみの顔を見て笑っている。
「何よ、いきなり」
「ふふ、だから、変わったねって」
「変わったって、何が?」
ママの笑みがうさんくさい。少し不機嫌な声で応じるが、当の本人は相変わらず笑っている。
「なんていうかね……よく笑うようになったかも?」
「かもって……」
とても自分の親とは思えない、適当な物言いだ。娘に対して示しがつかないとか、そういうことは考えないのだろうか。
「ねえねえ、めぐみちゃん」
「何よ?」
もう相手をするのも馬鹿らしくなって、めぐみはトーストをかじりかじり応える。
「もしかして……」 ママは、ニヤァ、という擬音がよく似合う、いやらしい笑みを浮かべて。「ボーイフレンドでもできた?」
「ぶっ……」
ゴホッ、ゴホッ、とむせながら、めぐみはトーストをまたお皿に置く。
娘の平穏なブレークファーストを邪魔するとは、なんという親だろう。
「ママ!! いい加減にしてよ!」
「……めぐみ」
と、ママの横に座るパパが口を開く。厳格で無口で、けれど優しい自慢のパパだ。めぐみの性格はどちらかといえば、パパに似ている。
「な、何? パパ」
「……お付き合いしている男の子がいるのか?」
一瞬思考がおいつかなくなった。パパが何を言っているのか、まるっきり分からなかった。
「え?」
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