【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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238:名無しNIPPER[saga]
2018/02/11(日) 18:16:23.64 ID:Vt5kauhK0

…………………………

 それは朝、家族三人揃っての朝食のときのこと。

「めぐみちゃん、なんだか変わったね」

「えっ?」

 唐突な言葉だった。めぐみはかじろうとしていたトーストをお皿に置いて、対面に座るママを向いた。ママはお行儀悪く頬杖をついて、ニヤニヤとめぐみの顔を見て笑っている。

「何よ、いきなり」

「ふふ、だから、変わったねって」

「変わったって、何が?」

 ママの笑みがうさんくさい。少し不機嫌な声で応じるが、当の本人は相変わらず笑っている。

「なんていうかね……よく笑うようになったかも?」

「かもって……」

 とても自分の親とは思えない、適当な物言いだ。娘に対して示しがつかないとか、そういうことは考えないのだろうか。

「ねえねえ、めぐみちゃん」

「何よ?」

 もう相手をするのも馬鹿らしくなって、めぐみはトーストをかじりかじり応える。

「もしかして……」 ママは、ニヤァ、という擬音がよく似合う、いやらしい笑みを浮かべて。「ボーイフレンドでもできた?」

「ぶっ……」

 ゴホッ、ゴホッ、とむせながら、めぐみはトーストをまたお皿に置く。

 娘の平穏なブレークファーストを邪魔するとは、なんという親だろう。

「ママ!! いい加減にしてよ!」

「……めぐみ」

 と、ママの横に座るパパが口を開く。厳格で無口で、けれど優しい自慢のパパだ。めぐみの性格はどちらかといえば、パパに似ている。

「な、何? パパ」

「……お付き合いしている男の子がいるのか?」

 一瞬思考がおいつかなくなった。パパが何を言っているのか、まるっきり分からなかった。

「え?」



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