【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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15:名無しNIPPER[saga]
2017/12/24(日) 10:19:59.11 ID:3zYuh2uB0
 と、

「……ごめんねぇ、ゆうきぃ……」

 大きなクリクリの目いっぱいに涙を溜めていた。

「ちょっ、大げさだよユキナ! 大丈夫だから! 気にしてないから!」

 今まさに泣き出しそうになっていたユキナに、ゆうきも手慣れたもので、あやすように背中をなでる。この友達は、良くも悪くも純粋で、感受性が豊かだ。

「お手伝いなんてすぐに終わらせるから。心配しないで」

「うん……あ、そうだ! ねぇゆうき!」

「? なに?」

「今日はあたしがゆうきの代わりに先生のお手伝いするよ! そうすれば――」

「――それは、ダメ」

「えっ……?」

 ユキナの提案に、ゆうきは間髪入れずに首を振った。

「で、でも……」

「これは、わたしの学級委員のお仕事だもん。それをいきなり他の人に任せるなんて、そんなの勝手はしたくないんだ」

「……そっか。そうだね」 ユキナは納得したように笑った。「ゆうきは責任感が強いもんね」

「そんなんじゃないけど……でも、ありがと、ユキナ」

「ううん」

 友達同士、通じ合うものがある。だからそれだけで十分だ。にっこり笑って、お互いの思っていることが伝えられたら、それだけで、十分だ。


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