94:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 08:48:06.35 ID:6MQO8edp0
エレン「うーん……」
ヒストリア「ねえ、私のことまだ好きなの?」
エレン「好きだ」
95:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 08:48:44.84 ID:6MQO8edp0
ヒストリア「してるよ。みんなが好きなクリスタなんてどこにもいなくて、いるのは親からも誰からも愛されたことのない私だけ。この世界じゃ珍しくもない、いっぱいいる望まれない子の一人。クリスタとは対象的な本当の私に、みんながっかりしてるはず……」
エレン「……」
ヒストリア「……」
96:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 08:50:31.48 ID:6MQO8edp0
ヒストリア「本当の私は……今の私。優しくもないし、何も好きじゃない、何がしたいのかもわからない、からっぽな私……だから……」
エレン「お前はからっぽなんかじゃない」
ヒストリア「いいよ……そんなこと言わなくても」
97:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 08:52:00.22 ID:6MQO8edp0
エレン「お前は……普通のやつだよ……」
ヒストリア「普通……?」
エレン「ああ。友達がいなくなって落ち込むなんて普通のことだろ。それで思わす助けたいって言うのも普通だ」
98:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 08:53:46.55 ID:6MQO8edp0
ヒストリア「何でそんなこと言えるのよ……」
エレン「オレはお前が好きだからな。人に好かれようとしてたお前も、そうじゃないお前も、どんな状態のお前も、オレは全部ひっくるめて好きなんだ。それはクリスタのお前も、今のお前も、どっちもヒストリアで、どっちもかわいいからだ」
ヒストリア「…………エレンはすごいね。そんなふうに考えられるんだ。私は無理……クリスタが私とは思えない。ユミルもそうだった、私がクリスタを演じてるとき、ときどき悪態をついてた」
99:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 08:56:22.45 ID:6MQO8edp0
ヒストリア「ユミルのことだよ。エレンにはわからない」
エレン「けどユミルがヒストリア自身を嫌がるなんてありえると思うか? ユミルが嫌がることなんて、決まってるだろ。ヒストリア、お前が傷つくことだ」
ヒストリア「あ……」
100:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 08:57:26.06 ID:6MQO8edp0
――
101:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 09:09:17.96 ID:6MQO8edp0
レイス領礼拝堂地下
ヒストリア「っ!」
ロッド「どうしたヒストリア」
102:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 09:10:35.92 ID:6MQO8edp0
――
―
ケニー「オイオイ、オイオイ……じゃあ俺が巨人になってエレンを食っても意味ないのかよ……」
103:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 09:11:57.43 ID:6MQO8edp0
ロッド「ぐぅっ」
ヒストリア「! お父さん!」
ケニー「よくも俺を散々翻弄し、利用してくれたな……」
104:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 09:14:36.69 ID:6MQO8edp0
ケニー「こんなオヤジ庇うこたねえんだよ」
ヒストリア「でも……それが私の使命でしょ!」
ケニー「使命ねえ。お友達を食って腹を壊してもそれが使命だって?」
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