101: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 01:22:59.47 ID:Qezuh/qr0
誰が意図したものでもなかった。
空中座敷がガス欠を起こしかけ、狸が慌てて燃料補給し、茶釜エンジンが息を吹き返したその揺れだった。
タイミングがあと一秒早いか遅いかすれば、なんのこともない揺れだったのに――
それは、美穂が跳びかけたのとほぼ同時だったのだ。
「あ――」
誰もが呆気に取られる一瞬。
美穂が足を踏み外して、たった一人で空中に投げ出される。
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