22: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 22:03:51.47 ID:2spptsmGO
男はそのまま黙ってしまった。
怒っただろうか。
それとも呆れただろうか。
分からない。
何も。
私は、男のことを何も知らなかった。
それに気がつくと、涙が出てきた。
男「ちょっ…どうしたの?」
声が漏れたのだろうか。
男がこちらに気がついて、声をかけてきた。
女「ううん、なんでもないの…なんでもないから…」
男「なんでもなくないって、ほら」
必死で取り繕う私にそう言って、抱きしめてくれた。
遠くで、何かが崩れる音がした。
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