1: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:46:06.83 ID:2spptsmGO
拾い集めた
昨日の破片
砕け散った
それはまるで
真っ白な陶器のようで
こんなに綺麗なら
もう一度壊してみたいと
そんな私を
許してね
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2: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:48:19.58 ID:2spptsmGO
女「男はさ、『何かを壊したいなぁ』って思うことない?」
夜、部屋でくつろいでる男に訊いた。
3: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:49:16.98 ID:2spptsmGO
男「ん……ふぁ………」
女「あ、おはよ。もうお昼すぎだよ?」
4: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:49:51.80 ID:2spptsmGO
女「もうすっかり冬だねー」
男「ね。どこ行ってもクリスマスモードだからさ、なんかこう…『んんん〜!』ってなるよね」
5: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:51:44.32 ID:2spptsmGO
*
店員「ご注文はお決まりでしょうか?」
6: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:52:28.46 ID:2spptsmGO
*
店員「ごゆっくりどうぞ」
7: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:53:09.36 ID:2spptsmGO
*
男「ごちそうさまでーす」
8: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:53:46.70 ID:2spptsmGO
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5分ほど歩いて、私はまた男に訊いた。
9: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:54:18.84 ID:2spptsmGO
*
女「あ、これ読んでみたかったんだ。買ってもいい?」
10: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:54:49.92 ID:2spptsmGO
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女「お待たせ。行こっか」
11: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:55:15.29 ID:2spptsmGO
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男「何階?」
12: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:55:42.85 ID:2spptsmGO
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男「ん、これ似合うんじゃない?」
13: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:56:12.60 ID:2spptsmGO
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女「はぁ…ちょっと疲れちゃった」
14: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:56:45.59 ID:2spptsmGO
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男「ここ、抹茶専門なの?」
15: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:57:14.48 ID:2spptsmGO
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男「美味しかった…また来ようかな」
16: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:57:55.63 ID:2spptsmGO
*
男「うわぁ…さすがガイドブックに載るだけあって綺麗だね」
17: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:58:24.68 ID:2spptsmGO
男「彼氏と来たかった?」
女「……かも。そもそも彼氏なんていないけど。男はどうなの?」
18: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:59:27.20 ID:2spptsmGO
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女「わぁ…」
19: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 21:59:54.85 ID:2spptsmGO
とか言いながら手を繋いでくれた。
なんだかんだ優しいなぁ、なんて思った。
20: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 22:02:56.95 ID:2spptsmGO
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女「昨日さ、カップを壊したくなるって話をしたの覚えてる?」
21: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/12/15(金) 22:03:22.07 ID:2spptsmGO
男「でも、なんでこんな急に?」
女「私ね、とっても弱いんだ。だから、何か区切りがないと何もできないの。イルミネーションを見ながらだったら言えるかもって思って…。理由らしい理由もないんだ」
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