10:名無しNIPPER
2017/12/15(金) 21:01:33.89 ID:te3tMLKio
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「…ッ!?」
飛び起きると【黒い手】の束縛から解放されていた。
「…は…夢?…だったのか」
どうやら詩を読む間に眠ってしまっていたようだ。
数秒前まで恐怖に怯えていたとは思えない思考が頭によぎる。
「フフッ♪」
「どうした?うなされているかと思えば急に目を覚まして次はにやけるなんて変な奴だな」
どうやら一部始終をプロデューサーに見られていたらしい。
…少し恥ずかしい。
「何、悪夢に飛び起きて『夢か』というシチュエーションをこの身で体験できて気分が高翌揚しただけさ」
「なんだそれ…それよりもうなされるまでは気持ちよく寝ていたがそんなに寝心地良いのか?」
「まぁね、キミも横になるといい。百聞は一見にしかずと言うだろう?」
「……俺も寝転んで見るか」
彼と共にボクも先程まで身体を預けていた落ち葉のベッドにもう一度寝転んだ。
空を見上げ目を瞑り、さっきみた悪夢のことを考える。…悪夢、ね。
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