名前はきっとスマイリー
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/14(木) 20:04:21.55 ID:bHIAf+4c0

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 僕は一時期、魔法少女たちのアトリエに間借りをしていたことがある。
 当の話の一日、あるいは一年も僕はその奇妙なアトリエに住んでいた。
 木造の平屋で、ところどころおぼつかない補修が施されていた。

 裏庭の低いブリキの柵をはさんだ向こう側には一本の線路があり、六分おきに小さな電車が上り下りと交互に走り抜けた。
 夜遅く、ほとんど乗客のない電車が走るさまを、よく縁側から眺めた。
 親近感に似た、得体の知れない奇妙な感覚だった。



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