【安価】八幡「もう少し、人との関係というのを意識してみるか」【コンマ】
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6: ◆K/9ejbyfdE
2017/12/14(木) 09:21:43.67 ID:QeV3OeC70
1日目 昼 生徒会室前

一色のクラスメイトに聞いてみたところ、ここ最近彼女は仕事の都合で昼休みに生徒会室にいることが多いそうだ。
わざわざ教室まで行ってやったのに二度手間だとも思ったが、あいつの教室でことに及ぶよりは幾分マシだという結論に至ったので許してやることにする。
生徒会の面々なら一応面識もあるので、もし一色以外の誰かがその場にいてもさしたる影響はないだろう。 腹を決めて、ノックをする。

「はーい、どうぞ」

一色の声を確認してから、ゆっくりとドアを開けた。

「え、比企谷先輩じゃないですか。 何か用ですか?」
「ああ、まあ用と言えば用があるんだが。 ……今はお前だけか」
「はい、そうですけど……なんですか、私に会いに来たんですか? え〜ちょっとときめきそうですけどやっぱり無理ですごめんなさい」
「だったらどうする?」
「は?」

俺の問いかけの意味が分からないのか、それとも分かっていて引いているのか、一色の顔からわざとらしい表情が消える。
後者だったら結構首尾悪いよねえ、これ。

「えと……なに言ってるんですか?」
「だから、俺がお前に会うためだけにここに来たって言ったら、どうするんだと」
「え、え〜っと……。 ちょっと待ってください」
「ああ」
「……もしかして、本当に……私に会いに来たんですか?」
「いや、違うけど。 生徒会室に大学の受験要項が置いてあるって聞いたからそれをとりにきただけだ」
「な、なんですかそれ。 それだったらさっきの質問丸々いらないじゃないですか!」

ごもっともで。 だがな、おちょくりやジョークなんてもんは本来ならいらないのが本質なのさ。

「その受験要項なんだがどこに置いてあるか知らないか?」
「無視しないでください! 私の動揺返して下さいよ!」
「知らねーよ、お前が勝手に動揺しただけだろ」
「あ、先輩! 実は私に会いに来たっていうのが本当で、受験要項を取りに来たってのが嘘なんですよね!?
 私が一瞬素の表情を見せたから取り繕ったんでしょ!」

一色はプリプリとわめきながらこちらへ詰め寄ってくる。
というか、自分が素の表情になったことに気付いてるんですね、いろはす怖い……。

「先輩が変なことを言うから驚いただけで別に引いてなんかないですよ、だから本当のことを言っても大丈夫です!!」
「だから受験要項を貰いに来たんだけど」
「はい、それは分かりました! でも、実のところは?!」
「だから……」

一色と俺との譲れない戦いは熾烈を極め、気づいた頃には貴重な昼休みが終わっていた。
多分、一番おちょくったら面倒くさいタイプの人間をおちょくってしまったんだろうなあ……反省と後悔。


一色の好感度が5上がりました。


1日目 放課後〜夜安価 >>7


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