【安価】八幡「もう少し、人との関係というのを意識してみるか」【コンマ】
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13: ◆K/9ejbyfdE
2017/12/14(木) 12:32:02.76 ID:QeV3OeC70
朝 雪ノ下マンション前

さて、言うが早いか雪ノ下のマンションまでやってきた。 ここへ至るまでの俺の思考等はもはや省略しよう。
2日連続で誰かと共に登校することは、なるべくギリギリまでゆっくりしていたい俺からすれば楽なことではないのだが、
これも人との関係を築くために必要なのであれば甘んじて受け入れよう。

何度か訪れたことがあるので、雪ノ下の部屋番号は把握している。 少し落ち着いてから、テンキーボックスで雪ノ下を呼び出す。
数秒待ってから、スピーカー越しに少しノイズがかった返事が返ってくる。

『はい』
「えーっと、俺だ、比企谷だが」
『……どちらさまでしょうか』
「いや、今名乗っただろ。 比企谷だ」
『お引き取り願えますか』
「気持ちは分かる、だがお前もそろそろ学校行くだろう? とりあえずでてきてくんねーか」
『……本物?』
「どこの誰が好き好んで俺に成りすますんだよ。 本物だ」
『……少し、待っててもらえるかしら』

そして数分後。

「……本当に、本物だったのね」
「さっきからそう言ってただろ。 逆にどうしてそこまで偽物だと疑うんだ」
「本物のあなたがこの時間に訪ねてくる理由がないからよ」
「あー……」

至極真っ当な意見に、思わず反論できなくなってしまう。
確かに俺が特別な理由もなく人を訪ねるなんてことは、今までなら決してなかった。

「その、たまたま近くを通りかかったから」

我ながら嘘の引き出しが少ないと思うが、今はそれ以上の言い訳は思いつかなかった。

「そう。 ところで、ストーカー規制法って知ってるかしら」
「やめろ、そういうわけじゃない。 さて、時間も時間だからそろそろ学校行くか」
「さらっと色々すっ飛ばしたわね。 今日のあなた、いつもにましておかしいわよ」
「るせ、どうする。 行かねーのか」
「……今日は歩いて登校すると伝えてくるから、少し待ってて」

行くんかい。 俺ほどでは無いがよーわからんやっちゃな。

***********************************

総武高の最寄駅から道にでた直後、ひとつ強い風が吹いて思わず体に力が入ってしまう。
雪ノ下に視線をやると、マフラーで口元を隠すように体を丸めている雪ノ下と目が合ってしまった。
ごまかすように、何気なく会話を振る。

「寒いな」
「そうね」

終了。 コミュ症同士のバトルにありがちな、1往復決着の会話。
しかし今の俺は、そんなことではめげない。 そこから先も、取り留めもない短いやりとりを交わしながら学校へ向かう。
星バーーーローーもビックリな短編の会話の数は、途中から数えていない。
俺と雪ノ下との距離は、まだまだ縮められる余地がありそうだ。



雪乃の好感度が4上昇しました

2日目 昼安価 >>15


(原作では雪ノ下は実家に戻ってたり色々あったりするはずだけど、そのあたりはあえて触れないので突っ込まないでね!)


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