26: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/12/13(水) 09:11:21.75 ID:8Vh1voRqO
担任『○○君は、クラスではあまり目立たない子でしたが……文芸部の部長で、責任感の強い生徒でした』
担任『それと……高海さんは、渡辺さん、桜内さんと同様に……内浦から転校してきて、大変だったこともあったでしょう』
担任『それでも、すぐにクラスのみんなと打ち解けて……とっても明るくて、優しい子でした』
担任『そんな2人と、こんな形で別れることになるのは……とても辛いことですが』
担任『それでも人生には、唐突な別れというものが何度も――』
曜『――ちょっと待ってくださいよ』
担任『……どうしたんですか、渡辺さん』
曜『……まだ千歌ちゃんは、いなくなったって決まったわけじゃないのに』
曜『どうして……まるで、彼と一緒にどこかに行ったかのような口ぶりなんですか?』
担任『……』
梨子『曜ちゃん、落ち着いて……』
曜『梨子ちゃんは黙ってて』
梨子『曜ちゃん……』
担任『……高海さんはね』
担任『いつも〇〇君と一緒にいたのよ?』
曜『――は?』
担任『……ゴホン』
担任『詳しいことは……また放課後に話します』
担任『朝のHRは終わりです』
ザワ…ガヤガヤ…
曜『嘘……でしょ……?』
梨子『曜ちゃん……』
曜『こんなの……何かの間違いで……千歌ちゃんがいなくなるわけ……』
梨子『曜ちゃん……お願いだから、落ち着いて? ね?』
曜『落ち着けるわけない……落ち着いてなんかいられないよっ!!』ガタッ
梨子『あっ……曜ちゃん!』
ガララッ
担任『あ、ちょっと渡辺さん!? どこに――』
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