7: ◆ukgSfceGys[saga]
2017/12/12(火) 01:13:59.22 ID:80fZfBBj0
「あら?周子はん、まだおったん?一緒に帰りまへんか?」
そこにひょっこり現れたのは待ち人ではなかったが、同じくらい大事な可愛い妹分だった。
「あぁ、紗枝はん。いや、ちょっと野暮用があってね……」
「ほー……今日の周子はんへ用がある人はぎょーさんおっても、周子はんの方が用のある人なんて……あぁ……そないなことか」
「ん、そういうこと」
特にこちらから何か言ったわけではないけど、紗枝はんは合点がいったようだ。
この娘はこういうところでやけに聡い。
「……しかしPはんもいけずやなぁ……折角の周子はんの誕生日やのにパーティーにも出ーひんで……」
そう、さっきのパーティーには肝心のPさんがいなかったのだ。
というの今日のために、年末の忙しい時期にも関わらず、予定を調整したツケを絶賛一括払い中だったのだ。
パーティーを盛り上げるためにあたしだけでなく、みんなの予定も調整したのだからツケは相当なものだろう。
それを示すように朝からずっと仕事にかかりきりで、こんな遅い時間でもまだ外出しており、今日は一度も顔を見てない有様だ。
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