19: ◆ukgSfceGys[saga]
2017/12/12(火) 01:23:09.63 ID:80fZfBBj0
「何でも、する?」
「…………何でもします……」
20: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:23:59.46 ID:80fZfBBj0
「……で?何がご所望でしょうか、姫様?」
そんな心中を知ってか知らずかPさんは話を促してくる。
21: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:25:36.30 ID:80fZfBBj0
「話は変わるけどさー。ほら、これから寒い季節じゃん。冬の撮影とかって大変なんだよね〜」
「あー、寒くても衣装は決まってるからなぁ…しかも場合によっては季節先取りで撮影したりするし……」
22: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:26:04.22 ID:80fZfBBj0
「ということで、埋め合わせは一緒にクリスマスのお出かけとか。そんな感じで、よろしゅーこ♪」
「はいはい!お安いごy…………え?今なんて言った?」
23: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:26:46.89 ID:80fZfBBj0
そう言いながらまだ騒ぎ続けてるPさんを尻目にあたしは事務所からさっさと退散する。
ドアを開けて外に出た瞬間、事務所のソレとは明らかにレベルの違う寒さが襲ってきた。
24: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:29:12.02 ID:80fZfBBj0
それからの約2週間は人生で一番長くて短く感じた2週間だったかもしれない。
単に稼ぎ時で忙しいっていうものあったけど、それよりなにより25の数字に大きく赤マルをつけたカレンダーを毎日見つめて、1日の終わりのバツをつけていく作業が楽しすぎたからだろう。
25: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:30:05.64 ID:80fZfBBj0
正直言うと本当にクリスマスを二人っきりで過ごせるだなんてこれっぽっちも期待してなかった。
あたしもPさんも忙しすぎて、どうせ時間が合わないと思ってたしね。
26: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:30:32.15 ID:80fZfBBj0
「って浮かれて早く来すぎたのあたしが悪いんだけどね〜」
「悪い、待たせた……ってなに一人でブツクサいってるんだ?」
27: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:31:03.87 ID:80fZfBBj0
「驚きすぎじゃないか……?どうした……?」
「い、いや、なんでもあらへん、何でもあらへんよ!」
28: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:31:46.07 ID:80fZfBBj0
「これって……?」
「遅くなったけどな……誕生日プレゼントだ」
29: ◆ukgSfceGys[sage saga]
2017/12/12(火) 01:32:58.29 ID:80fZfBBj0
「あったかいか?すぐ着れるようにしておいたんだが」
「うん♪ありがとPさん。はぁ〜、温いわ〜」
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