282:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 23:42:36.67 ID:zjYNbbAb0
あきつ丸「提督殿は意地悪であります」
提督「はっはっは」
あきつ丸「……はぁ、もう」
提督「……」
あきつ丸「提督殿パーティは楽しかったでありますか?」
提督「ああ。楽しかったよ。なんだいきなり」
あきつ丸「いえ、昨日はその、サプライズのためとはいえ、上官に対して失礼な言動をしてしまったのであります」
提督「……。うわ、そういやそうだわ。上官だったわ俺。あいつらがあまりにアレだから麻痺してた」
あきつ丸「申し訳ないのであります。自分最近の艦隊の雰囲気に呑まれているであります。反省」
提督「別にいいよ。それだけあきつ丸が艦隊に馴染んできたってことだしな」
あきつ丸「……」
提督「何だ? まだ何かあるのか?」
あきつ丸「提督殿は、その、嫌ではないのでありますか?」
提督「何が?」
あきつ丸「昨日のフォローのことであります。身内がへまをして、それでそのためのフォローに時間をとられて。それでも自分の評価が上がるわけではない。そんなことをしていて嫌にはならないのでありますか?」
提督「嫌なこと聞くなあ」
あきつ丸「……」
提督「たしかにまあ、嫌になるときはあるな。この野郎と思うときもある」
あきつ丸「やはり……」
提督「でもその分、報われているよ。俺は」
あきつ丸「そうでありますか?」
提督「ああ。みんながお疲れ様って言ってくれて、いつもありがとうって言ってくれて。ああしてサプライズパーティまでしてくれる」
提督「普段はポンコツで手を焼かせるくせに、ああいうことは全力でやるんだ。あいつら」
提督「……だから報われている」
提督「あきつ丸が思っている以上に、俺は、報われている」
あきつ丸「……」
提督「納得したか?」
あきつ丸「ふむ。彼氏のたまに見せる優しさに騙されて、なかなか別れを切り出せない都合のいい女みたいでありますな」
提督「ほっとけ」
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