( ´_ゝ`) カツアゲ弁当のようです
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:05:12.20 ID:Df9nnO090


 初めて興味を持った料理は、豚カツだった。我が家で食卓に並ぶ豚カツと、他所で食べる豚カツはどこか違っている。幼いながらに疑問に思った。

 母者に疑問をぶつけると、顔をほころばせて母者は答えてくれた。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 流石は我が息子だね! うちの豚カツにはちょっとした工夫があって――

 それからというもの、母者が台所に立つと、俺は傍にいって調理を観察するようになる。これが俺の趣味の原点だった。

 最初は母者の手伝いから。次に包丁を持って食材を刻む。煮物、揚げ物を練習して、おかずの一品を任される。高校生の今では弁当を自作するようになった。

 さて、今日は何を弁当のメインにしよう。昨日の晩飯の余りがあるので、おかずには困っていない。しかし、せめて一品だけでも今から作りたい。

( ´_ゝ`) 冷蔵庫になにかあるかな? ……お、これは!

 そうだな、これならメインにふさわしい。さっそくの油の準備をしよう。  



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2:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:05:36.75 ID:Df9nnO090


 熱した油が衣のついた豚肉から水分を飛ばしていく。その際に跳ねた飛沫が、俺のエプロンに染みを作った。

(´<_`;) おはよう、兄者――うわ、朝から揚げ物かよ!
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:06:08.99 ID:Df9nnO090


(´<_` ) はぁ、なんで豚肉一枚しかないんだよ。兄者も俺の分を買ってくれててもいいだろうに

( ´_ゝ`) 別に俺が用意したわけじゃないぞ。冷蔵庫にあったのを使ってるだけだし
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:06:50.35 ID:Df9nnO090


 時間はすっかり過ぎて、昼休み。俺は授業が終わると、かばんから弁当を取り出して教室をあとにした。目的地は体育館の裏だ。

 道中、弟者とすれ違い一言二言交わす。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:07:23.69 ID:Df9nnO090


从 ゚∀从 お前美味そうなもん食ってんなぁ?

 なんでこうなったんだろ
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:07:51.76 ID:Df9nnO090


 かっとなった不良が俺に接近する。殴られるかと警戒し、とっさに顔をそむけた。しかし、どれだけ待ってもなにも起こらない。

 片目を開けて不良の様子を見ると、片膝をついて呻いている。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:08:36.10 ID:Df9nnO090


从 ゚∀从 兄者はいるかー!?

 教室の引き戸を開けて、ハインが叫んだ。周りからの視線が一斉に俺へと集まる。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:10:43.58 ID:Df9nnO090


从 ゚∀从 ほら、早く持ってきたもん出せよ

( ´_ゝ`) これで勘弁してください……
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:11:11.69 ID:Df9nnO090


从 ゚∀从 それよりほら、もうすっごい腹が減ってんだよ! 頼むぜ!

( ´_ゝ`) はいはい。ハインちゃんったら、せっかちなんだから
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 04:11:50.01 ID:Df9nnO090


 不良こと高岡ハインに弁当を渡したあの日。彼女は男用のそれなりに量があるメニューを、ぺろりとたいらげてしまった。

从*゚∀从 すっげー美味い! 俺、こんな美味い飯食ったの初めてだわ!
以下略 AAS



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