ムーディ勝山に受け流されたものたちが暮らしている街
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10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 21:23:51.24 ID:oGGqqfyD0

 そんな暴言を吐いた私に対して、しかし
 村長は当面の住みか、古いアパートの一室まで用意してくれた。

「何から何まで、恩に着ます」

「なに、気にすることはない。
 村長として当然のことさ」

「ところで、どうして街なのに村長なのですか?」

「最初は到底街と呼べない、寂しい場所だったんだ。
 村と名乗るのもおこがましいくらいにね。
 僕は昔からここに住んでいてね……
 訳も分からず受け流されてきたものたちの
 世話をするのが、僕の日課だったよ。

 少しずつ、少しずつ受け流されてくるものが増え、
 次第に村は発展して、一つの大きな街となった。
 それでも、昔の名残で僕は村長と呼ばれている。
 そういうことだよ」

「なるほど、あなたは意外と偉大な人物だったのですね」

「君は随分失礼な言い方をするね」



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