青空坂上 〜卒業するまで、しゃっぽーしようね!〜
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55:中村千歳 ◆hsUAEn/JO/Q.[saga]
2017/12/04(月) 23:08:06.21 ID:LYe2U+Pd0
 [side-OHNO]

 桜十字路の電停で、青木さんと合流。
「サッキーしゃっぽー」
「……」
 もう何度目になるか分からないしゃっぽー。いつも通り青木さんは無視。

「そういえば、この挨拶ってサッキーがやり始めたって聞いたんだけど」
「……ごめん」
 何を謝ったのか分からないが、とりあえず青木さんと合流した。
 本鉄バスの電停……じゃなかった、バス停に移動し、バスを待つ。

 無言のまま5分ほど経過し、川15系統、上洲中学校行きが到着した。

「サッキー元気出して」
「……」
「ミズホンと何かあったの?」
「……」
 バスの中でも終始こんな感じ。遥が一方的に話しかけて、青木さんは沈黙を守る。
 一応今日の新友会、青木さんと瑞穂さんを仲直りさせよう大作戦なんだよな。大丈夫なのか?
「どうなんだろ……サッキーこんな調子だし……なんとかなるといいんだけど……」
 不安が募る中、バスは終点の上洲中学校前に到着した。ここで北荒磯行きに乗り換えて、荒磯公園前で降りる予定だったのだが。


「ミズホン何でいるの?」
「こーやん……何してるの……」

 バスを降りると、そこには荒磯公園で合流するはずの幸ヶ谷瑞穂の姿が。

「あ……えっと……今何時だ?」
「8時50分」
「30分も考え事してたのか……」
「さいですかww確か8時30分には荒磯公園に着くって言ってたよねww」
 30分も何を考えていたんですか、瑞穂さんは。
「いや……今日何話そうかなって……さくらんと話すの久し振りだし……」
 さくらんこと青木さんと、こーやんこと瑞穂さんは、中学の同級生。
 かつて友達だった2人は、久し振りの再会を果たした……のだが。

 仲直りさせてあげられるかどうか、不安になってきた。


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