青空坂上 〜卒業するまで、しゃっぽーしようね!〜
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44:中村千歳 ◆hsUAEn/JO/Q.[saga]
2017/12/04(月) 23:01:41.31 ID:LYe2U+Pd0
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私と入れ替わりで降りた人が、どうしても気になっちゃった。
24条に戻ったら、まだいるかな……?
49丁目線北行。本当は1条49丁目まで乗る予定だったんだけど、1つ目の22条で降りる。
来た道を戻って、24条の交差点。誰もいなかったけど、遠くの方に高島さんたちが見えた。東側200m。あのあたりは確か、24条51丁目。
去年の4月6日、八幡高校入学式の日。
こーやんは、桐畑さんと仲良くなった。
私にとってこーやんは、唯一の友達。でも、こーやんは違った。桐畑さんと仲良くなって、一緒に帰るようになった。
そして、ネットで知り合った高島さんとも仲良くなった。桜十字路で遭遇した大野くんとも仲良くなった。
こーやんにとって、私はもう友達じゃない。用済みなんだ……。
「サッキーどしたの?こっちおいでよ!」
遠くから高島さんの声がする。高島さん達がいる51丁目までは、ここから200m。声が聞こえたり、顔が見えたりしても、おかしくないよね。
「あの方が……サッキーさん……?」
「そだよ」
高島さんがいるってことは、当然、こーやんもいるよね。
覚悟を、決めた。
青木さくらは、今日限りで、こーやんと決別します。
東方向へ200m。高島さんと……こーやんがいる方向へ、歩いていく。
「紹介するね、サッ……」
高島さんの言葉を遮って、自己紹介をする。
「八幡高校出身、サッキーこと、青木さくらです」
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