青空坂上 〜卒業するまで、しゃっぽーしようね!〜
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39:中村千歳 ◆hsUAEn/JO/Q.[saga]
2017/12/04(月) 22:59:23.46 ID:LYe2U+Pd0
 この電停には3人が立っているが、北行に乗るのは青木さんのみ。
「バイバイ」
「ノシ」
 挨拶を済ませ、後ろのドアから青木さんが電車に乗る。入れ替わりで前のドアから1人降りてきた。
 そのまま電車は24条49丁目を発車。電停に2人の人影を残して。
 いや、今降りた人がいるから、3人か。

 その「今降りた人」ががこちらに歩いてきた。歩幅はかなり小さめで、おどおどしている。初対面の青木さんと同じくらい。
 なんか、どっかで見た顔だな。それもかなり最近。遥のネット関係じゃなくて、対面で見たような気が。
「あの……」
 迷子か?電車の乗り方なら遥が教えられる。歩いて行くのはちょっと分からない。
「……」
 ……。
「……」
 どちらも口を開かないまま、1分くらい経過した。
「あの……どうしたんですか?」
 見かねた遥が助け船を出すが、反応なし。
「……」
 俺、もう帰っていいか?
「ちょっと待て!」
 なんか肩捕まれたんだけど。何この人怖い。
 その状態が1分以上続き、ようやく相手が口を開いた。

「中央合同庁舎って、どこですか!」


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