【このすば】カズマ「おかしい、色々とおかしい!」
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36:横っ腹にゴッドブロー
2017/12/08(金) 17:16:21.90 ID:WUvVpksJO


「うっ、うっ、ありがとうございますカズマさん......。私が借金したのが悪いのに助けてくれてありがとうございます......」

「お、おう。別に今すぐ20億返さなくてもいいんだぞ、一応計算はしといたんだが、週に50万エリスちょっとを返してくれれば80年で全額返済できるんだ。俺も一応クエストには行くだろうし、その金で生活すれば安泰だ」

俺は優しくアクアへ告げた。

別にこの間アクアが買っておいていた高めの酒を勝手に拝借して、他の冒険者にあげたわけだからではない。

というかめぐみん、一体いつまで抱っこしてればいいんだ。

「な、なんかカズマさんが神々しく見えるんですけど......めぐみんを抱っこしてるのはなんでか気になるけど、聞かないことにしておくわ」

しょーがねーだろこいつがひっついて来るんだからさ。

「......でも週50万エリス......いえ、カズマさんが80年っていう死ぬか死なないかの期間を返済期間にしてくれたのよ、なんとかするしかないわ......」

「アクア、私も少しは工面してやる。......そもそも、この男にはアルダープの屋敷の弁償代や街の壁の修繕費も帰って来るのだぞ?それを考えれば少しくらい......」

おっと。

「おいダクネス、俺は十分に甘い条件を出してやったんだ。これ以上は譲歩しないぞ」

何を勘違いしているのか、アクアの返済の減額をなんともなしにしようとしてくるダクネスにそうキッパリと告げ、俺はめぐみんを抱っこするのをやめようとして──

「......なぁめぐみん、そろそろ降りてくれないか?」

「仕方ないですね」

そう言って俺から離れためぐみんは杖を振り上げ、

「魔翌力を練ってしまったのだから仕方ありません!えぇ、仕方ありませんもの、『エクスプロージョン』!!」

「馬鹿野郎ォォォォ!?」

俺が叫んだ時にはもう遅い。

すでに魔法はアクセルの街の上空に放たれ、その場にいた俺たちは全員爆風で吹っ飛んだ。

これだから紅魔族は!




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