481:名無しNIPPER
2017/12/14(木) 18:52:03.53 ID:gBde39v30
家を急いで飛び出し、自転車のペダルを力の限りに漕いだ。サドルに座る事なく鬼の形相で風を切った。出来る限りの近道でカラオケに向かった。
「ハア、ハア」
息継ぎをしないで泳いでいるような感覚。
万が一優斗より遅く辿り着いてしまったりしたら面倒臭い。いやもっと厄介なのはバッタリ遭遇してしまう事だ。
そんなプレッシャーを感じながら私はカラオケに辿り着く。
カラオケの自転車置き場に自転車は置かず少し離れた場所に隠して走ってカラオケに向かった。
「ハア!ハア!」
肩で息をしてカラオケ内に入って行くとそこにも肩で息をしている女子がいた。
『野村藍』……彼女は私の協力者だ。
私が優斗と2年女子との事を調べられたのも今日のデートの事を事前に調べられたのも藍がいたからだ。
この藍は私と同じクラスなのだが私が苛められる前まではクラスで軽い苛めを受けていた。
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