20:名無しNIPPER[sage]
2017/12/02(土) 15:02:52.49 ID:4PaP6UcR0
後輩「あっ、そういえば……何か飲みますか? 紅茶とコーヒーならインスタントでもよければありますけど……」
男「あーいいよ。自分でやるから。俺の事なんて気にしないで本読んでて」
後輩「……じゃあ、お言葉に甘えて」
男(そう言うと後輩は彼女の定位置とも言える部室の隅の方の席に着き、本に挟んであった栞を取り出し読書を再開した)
男(彼女のその姿を確認し、部室に備えてある紙コップの中にインスタントのコーヒーの粉末を開け、お湯を入れる)
男(そして後輩とはそう遠くない席に腰を落ち着け、カバンの中から文庫本を取り出す)
男(空間に沈黙が訪れる。聞こえるのは本を捲る音、飲み物をすする音、そして外から聞こえる運動部の声)
男(少し気まずくもあるが、なぜか俺はこの時間が嫌いではなかった)
男(喋る言葉は少なくても、後輩といるこの時間は心を安らげてくれる……そんな気がしている)
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