60:名無しNIPPER[sage]
2017/11/27(月) 02:18:00.82 ID:QPBy19qO0
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【人理保証機関 カルデア】
オルガマリー「…………」カタカタ……
マシュ「所長。資料作成、お疲れ様です。コーヒー、淹れてきました」トン
オルガマリー「ん……ありがとうマシュ。あと、そんなにかしこまらなくていいわよ。一緒に特異点を走り回った仲じゃない」
マシュ「いえ、それは……いいえそうですね。では改めて、これからは所長のことを”先輩”とお呼びすることにします」
オルガマリー「あら、それは浮気かしら? あいつに言いつけてやろうかしらね?」
マシュ「それは勘弁してもらいたいですね……それで所長、カルデアのマスターについてなんですが……」
オルガマリー「……全然駄目ね。カルデアのデータは全て破損・喪失してるし、カルデア以前の戸籍なんかも行方知れず。頼みの綱の家族にしたって、すでに死別している様子だったわ」
マシュ「そう、ですか……せめて名前だけでも知りたかったのですが……」
オルガマリー「全く! 真名不明にしたって限度ってもんがあるわよ!! 最後まで正体不明とか、協会への報告書をどう誤魔化したものか!」
マシュ「そうですね……誰も彼も真名すら知りえませんでしたが……でも、その生き方、在り様はとてもいい思い出になりました」
オルガマリー「マシュはのんきね、私は胃に穴が開きそうよ! あーあ、また特異点でも発生すれば、この仕事をダ・ヴィンチに押し付けられるんだけどなー」
マシュ「ふふっ……まさかそんな都合のいいことがあるわけ……」
ヴィー! ヴィー! ヴィー! ヴィー!
ダ・ヴィンチ『あーあー、すまない所長。緊急事態発生だ! つまらん仕事を放り投げてこっちにきたまえ!』
マシュ「…………」
オルガマリー「……口は災いの元だったわね……」
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