発明家「お、やっと来たか被検体。遅いぞ全く」
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21: ◆zJYORZSm4M[saga]
2017/11/29(水) 10:37:49.39 ID:Xy73lmP10

***

教室

担任「皆席に着いたかー?」

生徒「先生、呉羽さんがいませーん」

担任「大丈夫だ。いや、まぁ全然大丈夫じゃないんだが。今日のHRを前倒しでやってんのは呉羽についてお前らに説明しとかなきゃならんからだ」

呉羽FC「ま、まさか呉羽さんが転校するんじゃ……!」

呉羽FC「そ、そんな……! まさかこの前のおなら事件を気に病んで……!」

担任「転校じゃない。ただなんというかその、外見がえらく変わってしまったというかその、つまりあれだ。いきなり見たらびっくりしてしまうからな」

呉羽FC「外見が……?! まさか事故で顔がぐちゃぐちゃに……?!」

呉羽FC「そんな! 嫌だ! 僕らの呉羽さんが!」

担任「事故でもない。まぁこれについてはまたもや山田が関わっているから、山田に説明してもらう。山田、前に出て来い」

発明家「はい」ガタッ

呉羽FC「山田……またてめえか……!」ギリギリ

呉羽FC「呉羽さんに何しやがった……! 場合によっちゃぶち殺すからなてめえ……!」ギリギリ

発明家「おそらく口で言ってもお前らのような凡人には到底理解ができんだろう。とりあえずこれを見ろ」ビュルビュル

生徒「うわ! 山田君の手首からなんか白い変なのが!」キャアアアア

発明家「な?」

生徒「『な?』じゃねえよ! 何を見せられてんだよ俺たちは!」

発明家「今出したのはクモの糸だ。つまり俺はスパイダーマンなんだ」

生徒「……?」

担任「……山田、何言ってるかさっぱり分からんからもう少し分かりやすく頼む」

発明家「分かりました。俺は昨日、遂に他の生物の遺伝子を体内に組み込む機械を完成させた。その第一実験として俺はクモの遺伝子を体内に組み込み、クモ人間になったのだ。ここまではお前らでも理解できるな?」

生徒「怖! 何してんだおめえ!」

発明家「次にこの機械の安全性を確認した呉羽夕子が、猫の遺伝子を体内に組み込む実験に志願してくれた。実験は成功し、彼女は猫の身体能力と猫のかわいらしさの両方を手に入れたのだ」

呉羽FC「何?! 呉羽さんがさらに可愛くなったとでも言うのか?!」

呉羽FC「ふざけんなてめえ! キングオブかわいいの呉羽さんがあれ以上可愛くなるわけねーだろボケ!」

呉羽FC「あと幼馴染だかなんだか知らんが、呉羽さんを呼び捨てにしてんじゃねえぞこのタコ!」

発明家「俺の目から見れば、彼女は確かに可愛くなった。ただし、彼女自身は残念ながらその外見の変化に戸惑いを隠せないでいる。もしかするとお前らも戸惑うかもしれない、とこういうわけだ」

呉羽FC「ええい、てめえの説明分かりづれえよ! とにかく早く呉羽さんのかわいい顔を見せてくれ!」

呉羽FC「そうだ! 僕らの呉羽さんを早く!」

発明家「……確かに一度見た方が早いな。先生」

担任「こ、これで大丈夫か……? ま、まぁいいや……。呉羽、入ってこい」

幼馴染「み、みんニャおはよー……」ガラガラ

生徒「」

呉羽FC「」


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