29:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 12:51:54.13 ID:Glq8XdSL0
梓「しかたないですね、まったく、特別ですよ……」
唯「えへへ、やわらかーい……」
あずにゃんの太ももはあったかくてやわらかくて、懐かしい心地だった。
うとうとすると、あずにゃんが頭をなでてくれる。
唯「あずにゃん、わたしね、幸せだったよ……」
ぼやっとした頭で、寝言のようにつぶやく。
あずにゃんの太ももとわたしの頬の肌がとろけて、混ざっていくように感覚がにじんでいく。
何も見えなくなって、頭をなでるあずにゃんの手の感触もなくなっていく。
この世界から、わたしがなくなっていくようにすべてが鈍くなっていく。
でも、最後にかろうじてあずにゃんの声が聞こえる。
『わたしも幸せでした。だいすきです。……』
ずっと聞きたかった声、大好きなあずにゃんの声。
その声にすべてが救われて、わたしは深い眠りについた。
fin.
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