23:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 12:00:36.06 ID:Glq8XdSL0
少し等身大あずにゃんフィギュアが愛おしくなって、また話しかける。
唯「ねえあずにゃん、わたしたち、もう高校卒業しちゃったんだよ」
唯「みんなは大学に受かったけど、わたしは落ちちゃった。あはは、ダメだね……」
唯「憂も純ちゃんも、進級して今は受験生なんだ。あずにゃんもわたしも、取り残されちゃってるね」
唯「でもわたし、今バイトしてるんだよ。あずにゃんを買うために。今はムギちゃんに立て替えてもらってるけど、いつか返すんだ」
唯「わたし、あずにゃんのためならなんだって頑張れるよ。だってあずにゃんはわたしのかわいい後輩だもん」
唯「あずにゃんがいなくなって、わたしたちも卒業して、けいおん部はなくなっちゃったけど」
唯「あの頃の思い出はわたしの宝物だよ。あずにゃんと一緒にいた思い出がいちばん大切だよ」
唯「ねえあずにゃん……わたしあずにゃんのことが、大好きだよ……」
もう一度あずにゃんの体を抱きしめて、頭をなでる。
あずにゃんと過ごした日々が頭をかけめぐって、さらに愛おしくなる。
たまらなくなって、無抵抗なあずにゃんに口づけをしてしまう。
あずにゃんの小さな唇は固まった笑顔のまんまで、白雪姫みたいに呪いが解けたらいいのになんて思う。
でも、そんな夢みたいなことはなくて、だけどわたしは心の中でひとつ誓いを立てる。
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