577: ◆GmHi5G5d.E[saga]
2018/01/20(土) 00:58:47.65 ID:p3VFfcpc0
ブーディカ(……まだ、悲鳴が聞こえる。涙が見える。ローマに蹂躙しつくされる郷土が見える。
違う、幻だ。それはとっくに終わった、過去の幻だ。飲まれては駄目だ。飲まれては……)
リドラー『不思議でならなかったよ、キミがネロの側についたと知った時は……だが合点がいった。どうやらキミも、自分を誤魔化して生きるのが好きなようだ。
何故自分を誤魔化す? 人理を守る為か? 自分の故郷すら守れなかった者が?』
ブーディカ「……うるさい……」
リドラー『キミは誇り高き女王だった。そしてその誇りが、更に故郷を追い詰めた……にも関わらず、何故こんな状況に甘んじている? 仇も討たずに』
ブーディカ「黙れ! やめろ!」
リドラー『キミは気付いているな? その自制心も長くはもたない。キミは永遠に自責の念から逃れられない……ネロを討つ、その時までは』
ブーディカ「そんな事は……」
ブーディカ(……無い、なんて、言えない。言えるわけがない。だって……)
ブーディカ(まだ、終わってないんだもの。アタシの中じゃ、あの戦争はまだ続いてる)
リドラー『……キミに良い事を教えよう。未来から来たあの男はまだ生きている』
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