485: ◆GmHi5G5d.E[saga]
2017/12/16(土) 01:39:55.01 ID:3wpvpcHB0
…………
バットマン「……」
清姫「……あ、……あう……」プラーン……プラーン……
バットマン「……ひとつ聞いてもいいか」
清姫「ハイなんでございましょうか!」ピーン
バットマン「何故私に固執する。お前と私とは何のかかわりも……」
清姫「貴方様が安珍様の生まれ変わりだからです。一目で分かりました」
バットマン「……一目で? どうやって?」
清姫「……ふらんすで、わたくしをあの騎士から庇ってくれた時に。迷いなく人を助ける事ができるその魂の気高さに、安珍様を見たのです」
バットマン「……」
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バットマン「……意外だな。お前は安珍を憎んでいると思っていたが」
清姫「どうして憎むハズがありましょうか。……いいえ、そうですね。
確かに、わたくしは安珍様を焼き殺しました。ですがそれも愛ゆえです。離れたくなかったのです。
証拠に、わたくしは安珍様を焼き殺した直後に……溺れ死ぬ事を選びました」
バットマン「……死ねば、魂は共に……」
清姫「その通りです。
愛は、それそのものでは甘い蜜でしかありませんが……悲しみが加われば、途端に激しく燃え上がる炎と化しましょう」
バットマン「……」
清姫「……あの、わたくし、格好の良い事を言っている自覚はあるのですが、吊るされてて恰好が付かないと言いますか……」プラーン……
バットマン「……」ス、ガチャリ……バシュッ
清姫「……」スタッ
バットマン「……行け、着替えてこい」
清姫「……旦那様は?」
バットマン「もう少しここに居る」
清姫「でも……」
バットマン「行け。久々の着替えなんだろう。楽しんで来ると良い」クルリ、スタスタ
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