434: ◆GmHi5G5d.E[saga]
2017/12/12(火) 00:59:24.84 ID:R49UtULq0
ネロ「……このバルコニーに立ってみて欲しいのだ。見渡して欲しいのだ、この首都を」
ザワザワ……ガヤガヤ……
ブルース「……普通の都市に見えるが」
清姫「ええ。何の変哲もない……」
ネロ「そこが問題なのだ。数か月前まで、この都市はもっと活気に満ち溢れていた。
全ての国の者がここに集い、昼夜を問わず祭りじみて……それが、消えた。連合ローマ帝国が現れた事によって、民の大部分はあちらへと移住を始めた。兵達でさえ」
ブルース「……」
ネロ「余は皇帝としての誇りを持っているつもりだった。だが、民が居なくなった途端、その誇りは……情けなくも揺らいでいる」
ブルース「……民が居てこその皇帝だ。それは正しい揺らぎだろう」
ネロ「……うむ、有難う。噂では、あちらには『過去の皇帝達』が居るらしい。眉唾なものだが、我が叔父カリギュラが妖しげな術を行使している事を考えると……」
ブルース(……十中八九、サーヴァントだろう。この特異点はつまり……ローマを懸けた戦いか)
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