268: ◆GmHi5G5d.E[saga]
2017/11/28(火) 22:50:51.01 ID:FFuuv2m50
マシュ「……」
アマデウス「〜〜〜♪ 〜〜〜〜……
どうしたんだい、浮かない顔じゃないか。明日の決戦を前に、悩みでもあるのかい?」
マシュ「い、いえ……ただ、マスターに信頼されてるのかというのが、どうしても気になってしまって……
私、大事な時にマスターの傍を離れてしまいましたし……それに、何処かよそよそしい感じがするというか、何と言うか……」
アマデウス「……成程。まあ、傍から見ててもよく分かる程度にはあのマスターも偏屈な奴みたいだしね」
マシュ「そんな事は……いえ、否定できません」
アマデウス「そうだろう? 猫のコスプレをして中世をうろつく人間なんて、ちょっと正気を疑うよ」
マシュ「……」
アマデウス「まあ、信頼なんて依存の裏返しさ。悪い事とは言わないが、そこにはデメリットだってきっと付きまとう。
彼は多分、そういったものから何かを守ろうとしてるんだよ」
マシュ「守ろうとしてる……いったい、何をでしょうか」
アマデウス「……そこは分からないなぁ。彼には彼の世界がある訳だし。
ただまあ、理由の無い行動ってのは絶対にしないタイプだろうね、アレ。一種の狂人だよ、僕とは別ベクトルの」
マシュ「……」
アマデウス「……だからまあ、君が不安に思うのも分かる。彼も恐らく、どうしたら良いか分かってないハズだ。
君が味方だと心で分かっていても、頭の中では何千通りも裏切られるイメージが浮かんでるんだと思う。人間の善性というヤツを根本から信じられないんだ。
……うん、こう言うと僕に並ぶくらいには屑っぽいな」
マシュ「どうしたら……」
アマデウス「……うーん。それは僕には難しい問いだ。
だって僕も屑だからね、同じ屑を救う方法なんて、分かってたらとっくに自分で実践してるし」
マシュ「…………」
アマデウス「……大丈夫、あのマスターは悪いヤツじゃないさ。
途轍もなく不器用だろうけど、決してそれは悪い事じゃない。君が手を差し伸べれば、必ず応えは返るはずだ」
マシュ「……はい。ありがとうございます。……すみません、こんな事を聞かせて」
アマデウス「良いのさ。これが終わったら僕の愚痴も聞いてもらうとするよ、主にマリアとかその辺のね……」
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