13: ◆GmHi5G5d.E[saga]
2017/11/24(金) 12:37:35.89 ID:a6BvGIkT0
ブルース「……随分ボロボロの施設だな」スタスタ
ロマニ「……それについても説明するよ。ここ、本来は人理の継続を確かなものにするための機関っていうのは説明したよね?」スタスタ
ブルース「ああ、聞いた。巨大な地球儀を観測し続けて、その証明で世界の維持を助けるとか……」スタスタ
ロマニ「うん。そこで問題が発生した。どうやら人類は来年の七月に滅びるらしく、それを防ぐにはどうやら過去の世界を変えなければならないようだ、と」
ブルース「……そんな事が可能なのか?」
ロマニ「うん。自然な流れなら人類は繁栄の一途だったからね、その流れを変えた『誰か』もまた、過去の因果を変えたんだ。川の流れを、ずっと上流でせき止めたみたいにね……」
ブルース「……」
ロマニ「そして、ボクたちはその対策に『レイシフト』を生み出した。過去へ飛び、因果を乱す原因を正し、そして戻って来る! シンプルかつ合理的だ!」
ブルース「信じられない」
ロマニ「あ、うん……だよなぁ、普通はそうなるよね。でも、ここは信じてくれ。何故ならこのバカでかい施設がそのまま、今はレイシフトのために存在するんだから」
ブルース「……そんなに大がかりな計画なら、もっと大人数でやるハズだ。他のメンバーは?」
ロマニ「……あぁ、その事についても、話す。これはこの施設がボロボロな事にも関係するんだけどね」
ロマニ「他のメンバーは全員死んだ。レイシフトの装置……霊子筐体に仕掛けられた爆弾によって」
ロマニ「僅かに残ったのは十数名のカルデア職員、そしてボクだけだ」
ブルース「……そうか」
ロマニ「ああ。……疑わないのかい?」
ブルース「……死を疑うほど無神経ではない。それに、それほど沈痛な面持ちの男など疑えない」
ロマニ「……うん、ありがとう。こっちだよ」スタスタ
ブルース「……」スタスタ
ブルース(……嘘だ。疑いはある。だが、外の惨劇とこの男の話は噛み合っている……信じるしかない)
ブルース(……それに、レイシフトの話が本当なら。解決策も有りそうだ)
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