ヒロインの最期
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 19:33:07.91 ID:dPfg/dp20

「別に、二人きりじゃなくても良かったのだけれど?」

「ああ……」


これが最後の会話になるのに、いつもと変わらない返事を僕は返す。
思えば、彼女との会話はほとんどこれだけだった気がする。
もう何十年と付き添って来たのに、あれだけ多くのことを成して来たのに。


「二人きりなったところで、今更話すことなんてないのにね」

「ああ……」


本当は、もっと多くの言葉を交わしたいと……思っていたはずなんだが。
どうにも上手く喋ることが出来ない。

いつも通りと言えば、いつも通りなのだが、
……まだ元気な僕が喋らないで、彼女にばかり喋らせるなどと言うのは気が引ける。


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