17: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/22(水) 22:49:53.90 ID:GjmeZtfo0
ルビィ「……わぁ!綺麗だね!!」パアッ
花丸「うん、まるも桜は好きだよ」
もう半分散ってしまった桜は、まるで中途半端なままのおらのようにしぶとく咲いていた
諦めたなんて言いながら、まだどこかで“まる”でありたいと願ってしまうおらのように。
早く散ってしまえばいいのに……おらの弱さを皮肉られているみたい
そんな風に考える自分に、嫌気がさして。
ルビィ「ルビィ達、もう高校生になるんだね」
花丸「……」
ルビィ「花丸ちゃんっ」
花丸「どうしたの?」
ルビィ「高校でもよろしくねっ!」ギュッ
花丸「……こちらこそ!」
それでも、ルビィちゃんには絶対に嫌われたくないから
こんなにひねくれてしまった花丸は、心の底に封じ込めておこう
ルビィ「こーこーせいっ……」ニコニコ
花丸「……」
歩き始めたおら達の視線の先で
桜の花びらが、静かに一枚散った。
18Res/9.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20