28: ◆Bc4KZX4MNU[saga]
2017/11/20(月) 02:19:37.39 ID:O30aZr+E0
ただ一人のみがいる病室
清潔感を感じる真っ白な部屋、開かれたカーテン
ベッドの上に、彼は“あった”
「……文字通り、ボディのみ」
「俺、か……」
包帯は巻いてあるがそれほど損傷が激しいようには見えない
良子と京太郎の二人はそっと近づいて眠っている少年を見る
金色の髪が風で揺れた
「……須賀、京太郎」
「俺、俺だ……」
そうして茫然としていると、誰かが入ってきた
振り返るよし早く声がする
「京ちゃん?」
「咲ッ!?」
振り返る京太郎と良子
その視線の先には“宮永咲”
須賀京太郎の友人、幼馴染、最も近しい人物
(だから、視えたと?)
「あ、気の、せい……」
「み、視えてない……いや、それでも今お前!」
「あの……あなたは?」
「……私は、戒能良子、名前ぐらいは聞いたこと、ありませんか?」
「戒能……ってプロの!?」
「ええ、宮永咲さん」
307Res/205.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20