255: ◆Bc4KZX4MNU[saga]
2020/10/08(木) 01:09:52.85 ID:iYX4OPw+0
―――【観覧車】
京太郎「おー高い、てか街が綺麗だ」
良子「本当ですね」クスッ
京太郎「さすがにこんな高さまでは飛べないしなぁ」
良子「そうなんですか?」
京太郎「……飛びたくない、ですかね。正確には」
良子(人というものから外れすぎた力への恐怖、ですか……)
京太郎「好きなんです」
良子「ふゅえっ!?」ビクッ
京太郎「うおっ!? あ、いやそうじゃなくて! そうじゃなくて!」マッカ
良子「ななな、なにがですか!? ワイッ!」マッカ
京太郎「す、すみません自分で勝手に完結しちゃったもんで……その、別のことです」
良子「え、えっと……コホン、どうぞ」
京太郎「……自分語りみたいで、恥ずかしいんですけど」
良子「言ったじゃないですか、私は須賀君のことをもっとたくさん、知りたいんです」ニコリ
京太郎「……その、麻雀やめようかなって思ってたんです」
良子「え?」
京太郎「いや今思えば馬鹿なって思いますけど……幼馴染の咲と一緒に麻雀できるようになって仲間に囲まれて」
ユラユラ
京太郎「正直、浮かれてて……なんの根拠もなしに俺はやれるって思って失敗して、その結果お情けで来させてもらってなんて」
良子(仲間たちはそうは思っていないんでしょうけれど、ナイーヴになっていたせい、でしょうね」
京太郎「結果こんなことになっちゃって、起きたらどうしようとか考えてて、やっぱりみんなから離れたほうがいいのかなと思って」
京太郎「そうやって考えたけど、やっぱり謝って許してもらって一緒にいたいんです」
良子「……」
京太郎「麻雀やって、青春して……みんなのこととか、麻雀とか好きなんだなって」
良子「……その」
京太郎「?」
良子「私とはどうですか?」
京太郎「え?」
良子「その、清澄のみんなが、仲間が大事というのはわかりました……それでは、私は?」
京太郎「か、戒能さん、は……」
良子「貴方にとって私は……」
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