236: ◆Bc4KZX4MNU[saga]
2020/10/06(火) 00:14:33.29 ID:BlCY1y+r0
―――【雀荘】
京太郎「ぐへー」グテー
トシ「ま、こんなもんかね」
秋一郎「こいつぁ驚いたな」
露子「あれ、大沼プロがそんなこと言うなんて」
秋一郎「いやまぁ……“一週間”でここまでくるなんざ大したもんだろ。実際あったんだろ、才能が」
京太郎「……複雑ですけどね、才能って言葉を嫌っていた身としては」
秋一郎「才能ってのにも上下があるからな、それに伸ばし方なんかも」
京太郎「……」
秋一郎「まぁ上の下ってとこだなこの感じじゃプロレベルに勝つなんじゃ絶対無理だろ」ケラケラ
京太郎「ぐぅ、鬼じじぃ」
秋一郎「鬼じじぃの上を目指せよ若造」
京太郎「目指しますよ。目指しますとも……絶対ポイント上回っちゃる」
秋一郎「俺がくたばる前には頼むぜ?」ハハッ
露子「くたばってるのは京ちゃんだけれどね」クス
京太郎「うまいこと言った!」
トシ「はいはい、でも一週間よく食いついてきたよ……それでこそ京ちゃん」フッ
京太郎「いやトシさんはトシさんでなんなんっすか」
トシ「まぁ親切なおばあちゃんだよ」
京太郎「親切なおばあちゃんってレベルじゃねぇ気が」
トシ「なにはともあれいくつもの雀荘でやりあってはみたけど、どう?」
京太郎「ん……別に変化はなかったっすね。いや、なかったわけじゃないけど」
露子「“成長”って意味での変化だし、あまり場所は関係なさそう?」
京太郎「イエス!」
トシ「なら十分」コクリ
秋一郎「ん、十分ってことは」
トシ「京ちゃん……そろそろ、覚悟はしとこうか」
京太郎「……俺の未練わかってるんですか?」
トシ「ああ、今ならわかるよ……なんなら、京ちゃんよりもハッキリと」フッ
京太郎「俺の予想じゃ無理なんですけど」
トシ「無理じゃないさ、あと二日……いや三日、やりあおうか」
露子「大丈夫?」
京太郎「……オフコース、上等っす!」ニッ
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