210: ◆Bc4KZX4MNU[saga]
2020/09/17(木) 16:20:09.07 ID:xVrXBpxw0
―――【ホテル】
トシ「で、仲良く手をつないで帰ってきたわけだけど」
京太郎「っ」カァッ
良子「あ、あれはなんというか、そう! え、エスケープされないための処置!」
トシ「あの感じじゃそれはないだろ、とかは言わないでおくけど」
良子「シャラップ!」
トシ「はいはい、それで協力して乗り切ろうってなったのはいいけども……いいんだね?」
良子「はい」コクリ
京太郎「それと、あの……」
トシ「わかってる……忘れるって話、だろ?」
良子「っ……」
京太郎「助けてもらうつもりです。それでもやっぱり……そんなの」
良子「私は見返りなんて求めな」
京太郎「そうじゃなくて、俺が……いやなんですよ」
良子「須賀君……」
京太郎「忘れるのは、絶対ですか?」
トシ「高確率、って話さ」
京太郎「絶対じゃ、ない?」
トシ「少なからず京ちゃんみたいに死の淵を漂いつつその時の記憶を持ってるなんてのは知らないね。園城寺でさえそうはなってない」
良子「園城寺怜……知り合いでした?」
トシ「“知り合いだったこともある”ってのが正確」
京太郎「えっと、と、とりあえずなんとかする方法とかは?」
トシ「知らない」
京太郎「……」
良子「とりあえず、それは須賀君がもとに戻れるようになってから考える。じゃあダメですか?」
京太郎「……わかり、ました」コクリ
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