10: ◆Bc4KZX4MNU[saga]
2017/11/19(日) 02:54:23.46 ID:yrRPvCU/0
京太郎「……て、てか視えるっすね」
良子「ええ、死に際を見ていたから余計に、とかあるのかもしれませんが」
京太郎「……見られてたんですか」
良子「ええ、女の子を助けて、とは褒められるべきことでしょう」
京太郎「そりゃ、なによりで……」
良子「自分の身体、追いかけなかったんですか?」キョロキョロ
京太郎「ああいや、茫然としちゃって救急車行っちゃうし……」
良子「飛べないんですね」
京太郎「飛べるんですか?」
良子「ええ、飛んでたりします」
京太郎「ええ〜……」
良子「思ったより、冷静ですね」
京太郎「いやその、驚きすぎて逆に」
良子「なるほど、にしてもフライできないんですか」
京太郎「はい」
良子「……それほど詳しいわけではありませんが、やはりまだ生きているから通常のゴーストと同じことができない、とかでは?」
京太郎「おお、ありそう! ならさっそく行ってみます!」
良子「体が運ばれた場所は、わかってますか?」
京太郎「……」
良子「……」
京太郎「……終わったぁ」ガクッ
良子「……」
京太郎「いいとこ無しな人生だった……」
良子「……はぁ、スタンダップ、須賀君」
京太郎「え?」
良子「せっかくです。多少は協力しましょう」
京太郎「……え、マジですか!?」
良子「ええ、乗りかかった船です、から」
京太郎「おお〜」
良子「……とりあえず場所を移しましょう、ここでいつまでも“独り言”を言っていてもおかしなことになりそうです」
京太郎「ですね! ありがとうございます!」ニッ
良子「ところで……」
京太郎「はい?」
良子「聞きたかったんですけど……」
京太郎「どうぞ! 幽霊歴半日ですけど!」
良子「……三途の川ってみました?」
京太郎「ま、まだです」
良子「ふむ」
京太郎「……み、見たくないです、なるべく」
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