5: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/11/19(日) 01:57:24.79 ID:QUXWsklw0
「愛海ちゃん?」
くるみちゃんが心配そうに顔を覗き込んでくる。
「ごめん。夢の内容、忘れちゃった」
咄嗟にごまかす。
あまり深くあの出来事について考えたくなかった。
「それよりもさ、駅のそばに新しいお店が」
話題を変えようとした時、ひゅうと冷たい風が吹いた。
「ひゃっ、うう……。しゃむい……」
冬が近いことを知らせる秋風は、くるみちゃんには辛いみたい。
あたしはくるみちゃんを気遣って。
「大丈夫?温まるためにお山登ろうか?」
「いらないでしゅ」
冷たい。
くるみちゃんは自分の意見をちゃんと言える子だね。
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