31:名無しNIPPER
2017/11/16(木) 22:37:05.47 ID:5fkFdj7q0
「まあ、今、それの清算をしているようなもんだな。思い出と過去の、な」
「随分と詩的な表現ね。あなたのような人間がそんな言葉を使うなんて。気持ち悪いわ」
「ほっとけ」
「ねえ比企谷くん」
「なんだ?」
「これは小町さんとのデートの予習なのではなかったのかしら」
「そうだな」
「その相手に、どうして私を選んだのかしら」
「………知るか。なんとなくだよ」
「なんとなくなのね?」
「そうだ、何か言いたいことがあるのか?」
「別に」
ふふっ、と彼女の口から笑みが漏れる。ご機嫌そうで何よりだ。顔が見えないのが残念だ、なんて、そんな柄にもないことを考えてしまう。
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