15: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/11/16(木) 01:07:11.71 ID:4TBLGcT+0
○
レッスンスタジオに着いて、受付で更衣室ロッカーの鍵を受け取る。
その際に、その日の予約状況を確認したら幸運なことに空きがあったので、レッスン終わりにそのまま自主練できるように、ルームを予約してもらった。
「神谷さん、頑張るねぇ」
受付のおばちゃんが、にこにこした顔であたしに言う。
そりゃあ、一秒でも早くデビューしたいから、という喉元まで出かかった言葉を飲みこんで、代わりにお礼を言った。
焦っちゃダメだ、なんてわかってはいるけど、わかっていてもどうしようもないこともある。
熱いくらいのスポットライトを浴びて輝くドレスを着てステージで歌い踊る自分を夢想すると、心臓がちょっとだけ早くなった。
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