【安価】男「俺はこの能力で成し遂げてみせる!」
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29:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 23:46:42.27 ID:tsnVp0RT0
男「触れた物の鍵を開く能力は……言い換えると触れたものの鍵を開いてしまう能力」
男「だから四六時中触れている自分自身の心の鍵も開いてしまうんだ」
男「そんな能力を生まれつき持ってしまった俺はどうなったか」
30:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 23:47:08.02 ID:tsnVp0RT0
女「………………」
男「………………」
女「………………」
31:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:03:43.86 ID:Xtrt43nA0
<村の跡地>
男「………………」
男(女さんが示した場所は……何も残っていなかった)
32:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:04:19.08 ID:Xtrt43nA0
女「そうね、せっかく来たんだし案内するわよ」
男「……え?」
女「ほら、あそこに見えるのが村長の家で……あ、そっちいっちゃ駄目。降りていくといつも私に吠えてくる犬がいるから」
33:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:04:47.58 ID:Xtrt43nA0
女「それでここが近所のお兄さんが住んでた家。いつも遊んでくれてたなあ」
男「むっ、それは嫉妬するな」
女「で、その二件隣が……私の家」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:05:15.76 ID:Xtrt43nA0
男(それから数分は経っただろうか)
男「女さん、そろそろ……いてっ」
男(日が暮れだしたため、声をかけようと歩み寄った際に何かに躓いて俺は転ぶ)
35:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:05:41.53 ID:Xtrt43nA0
男「なら話は早い。掘り出すぞ」
女「……うん!」
36:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:06:08.08 ID:Xtrt43nA0
男「さて、せっかくだし中身を見ないか?」
女「駄目。……これ開けるのに鍵が必要なの。いつも勉強机の引き出しの奥に締まっていて……もう見つからないと思う」
女「それでも……あなたには関係ないのでしょう?」
37:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:06:39.48 ID:Xtrt43nA0
竹トンボ。
小さな貝殻。
紙飛行機。
38:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:07:07.48 ID:Xtrt43nA0
女「懐かしい……」
男(一つ一つ手に取って浸っている女さん)
男「えっと……それぞれにどのような思い出があるかうかがってもよろしいでしょうか?」
39:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 00:07:33.82 ID:Xtrt43nA0
<数日後・学校>
男「女さん、おはよう」
男(村の跡地に行ってから数日、俺と女さんの関係は変わった)
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