56:名無しNIPPER
2017/11/19(日) 17:14:57.01 ID:nPqP3Et60
――PM8:00 アイル島 事務所
市長「ダメだ」
マット「なぜです?」
シャーニー「サメの被害が出てるのよ?」
市長「いいか、犠牲が出たのは分かる。だがそれですぐに中止というのはできない。どれ程の客がこの日を待っていたと思うんだ」
マット「次の被害が出るかもしれないんです、それに、二年前にも同じ事故があったのはご存知でしょう?」
市長「じゃあその事故が起きなかったらどうする? 私たちが出るかもわからない被害を恐れて騒ぎ立ててイベントを中止したところで、反感を買うのは私たちだぞ?」
マット「そんなことを言ってる場合じゃないでしょう! これ以上被害を出さない為に対策を取るのは当たり前だ!」
市長「いいか若いの、何度もいうが中止はしない。それにこのイベントにどれだけ金をかけたと思ってる? 出るかもわからない被害に恐れて中止など、私の中で有り得ないのだよ。愚行そのものだ」
シャーニー「呆れた...」
マット「あんたが今言っている行為が、"見殺し"になるかもしれないんだぞ!」
市長「どれだけ言おうと無駄だ、私は止められない」
署長「市長...私と君の仲じゃないか、私とその部下の言うことを聞いてやってくれまいか?」
市長「ロイ、君の言いたいことも分かる、だがな、このイベントだけは中止するわけにはいかないのだよ」
マット「人の命と評価...あなたにとってどっちが大事か考えてくれ」
市長「...」
市長「...ダメだ」
マット「アンタ正気か――」
署長「落ち着けマット、これ以上言ってもムダだ」
マット「くっ...」
シャーニー「お父さんの言う通りよ、行きましょう、怒る気も失せたわ」
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