12:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 05:56:54.35 ID:jSnZpyIz0
結衣「活発に動いてた動物が急に無気力になっちゃうことも電池切れって言うんだって」
八幡「ほう、なかなか言い得て妙な例えだな」
雪乃「なるほどね。比企谷くんが常に覇気のない目で力なく椅子に腰かけていたのは電池切れだったということかしら」
13:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 05:57:51.13 ID:jSnZpyIz0
八幡(え、何なの……俺いつから電池になっちゃったの?)
八幡(つかその本気で可哀想な物を見るような目やめてくれませんかね。ちょっと悲しくなっちゃうだろ……)
八幡(好きなように使われるだけ使われてまさしくゴミのように捨てられる使い捨ての電池……)
14:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 05:58:56.56 ID:jSnZpyIz0
>ふにゃ・・
雪乃「…………」
結衣「この猫……さっきから全然動いてないけど大丈夫なのかな。まさか死んでるんじゃ」
15:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 06:00:41.47 ID:jSnZpyIz0
八幡(……とまあ、こんな感じで)
八幡(俺たちは、以前『千葉県横断お悩み相談メール』を受け付けるために貸与されたパソコンを使って、『電池』関連の情報を収集しているだけなのだ。まあ、だいぶ脱線もしたがな)
16:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 06:03:14.65 ID:jSnZpyIz0
八幡(元来、由比ヶ浜のようなイケイケリア充たちは、ネットを専ら他人とのつながりを維持するツール、連絡手段として利用している)
八幡(由比ヶ浜がこういうふうに、『電池』のような特定の関心ごとについて、これだけ長い時間ネットで調べた経験はたぶんないのではないか)
八幡(そして、その隣には雪ノ下がいる。由比ヶ浜とパソコンを共有して使いながら、由比ヶ浜の興味を引きそうな電池ネタを引っ張り出し、その場で対話を展開)
17:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 06:04:53.53 ID:jSnZpyIz0
結衣「ねぇヒッキー。ヒッキーってば!」
八幡「お、おう!? 何だ? ちょっとぼんやりしてたわ」
雪乃「まだ電池切れが続いているようね。それとも漏電かしら」
18:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 06:07:30.80 ID:jSnZpyIz0
八幡「……お、おう。どう……いたしまして」
雪乃「今回の提案は、あなたが考えたにしては信じられないほどまともで悪くないものだった」
八幡「雪ノ下……」
19:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 06:08:43.86 ID:jSnZpyIz0
八幡「……ふう」
八幡(もし、こういう円満な解決策を、俺が当たり前のように選択できるようになったとしたら)
20:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 06:09:13.77 ID:jSnZpyIz0
――正面玄関――
結衣「それじゃ、またね! ヒッキー、ゆきのん」
八幡「おう、またな」
21:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 06:10:00.08 ID:jSnZpyIz0
結衣(今日は3人で活動してるって感じで凄い楽しかった〜)
結衣(いつもはヒッキーもゆきのんも自分の本ばっか読んでてあんまりしゃべらないし。あたしは暇を持て余してケータイ触ってばっかだし)
結衣(またこういう日があったらいいな)
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